いくらのお寿司が大好きな、私。
回転寿司へ行くと、いくらばかり集中的に食べるのが私のパターンで、家族にも若干、呆れられています(´,,>ω<,,`)
ただ、ちょっと気になるのが、高級なイメージがあるいくらだけど、回転寿司って、なんであんなに安い値段で出せるんだろ?ってこと。
ひょっとして回転寿司のいくらって、偽物なの?
そんなわけで今回は、回転寿司のいくらが偽物なのか、本物なのかを徹底調査!
回転寿司のいくらの正体を詳しく調べてみました☆
この記事でわかること
- 回転寿司のいくらは偽物か
- 回転寿司のいくらの正体
- 回転寿司のいくらは値上げしたのか
- 人口いくらは流通しているのか
- 人口いくらの作り方
Contents
回転寿司のいくらは偽物?本物?
回転寿司のいくらは偽物なのか、本物なのか、この答えは「回転寿司のいくらは、ほとんどが本物の天然のいくらで、偽物のいくらではない」になります。
偽物のいくらとは、人工的に作られたいくらになり、本物のいくらが魚卵と調味液などが原材料になるのに対し、偽物のいくらは
植物油脂、鮭抽出液(鮭、アンチョビー)、サーモンオイル、デキストリン、食塩、ゼラチン、糊料(増粘多糖類、アルギン酸Na)、塩化Ca、調味料(アミノ酸等)、酢酸Na、グリシン、酸化防止剤(V・E)、着色料(カラメル、カロチノイド、紅麹)、乳化剤、(原材料の一部に卵、大豆を含む)
引用元 https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E5%86%B7%E8%94%B5%E3%80%91-%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%B3-%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B9-340g-%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%BC/dp/B019DQGB4U
と、植物油脂をメインに、鮭などの抽出液から作られたものになるんです。
高級で高値のいくらが、回転寿司だと安い値段で提供されている為、「回転寿司のいくらは偽物(人工いくら)なのではないか!」という憶測が飛んでいるわけですが、この可能性は低いと言われています。
その理由は、偽物のいくらは
- 意外と値段が高い
- イメージが良くない
など。
ひとつずつ詳しく解説しますと・・
偽物のいくらは意外と値段が高い
そう、偽物の人口いくらとはいえ、決して安価ではないんです。
本物のいくらの値段は、100gあたり370~780円になり、寿司1貫に5g乗せると1貫あたりの値段は18.5~39円程になります。
さらに、回転寿司店などの場合、大量に仕入れるので、もっと安い値段になる可能性もあるんです。
一方、偽物の人口いくらだと、100gあたり340円程になるので、寿司1貫だと17円程。
本物のいくらの方が高くはありますが、偽物のいくらにしたからといって、コストが激減するわけでもありません。
さらに、後の項目でご紹介しますが、鱒の魚卵を使うことで、本物でありながら、もっと安く販売することも可能となっています。
その為、あえて偽物のいくらを使うメリットもないことから、回転寿司では偽物のいくらが使われている可能性は低くなり、実際に回転寿司に食材を卸している方によると、、、
今だに人工イクラなんて言う人が一体どこでその知識を仕入れてきたのか不思議です。
私は回転寿司に食材を卸してますが一度も見た事ありません。ちなみに今年のイクラの相場は標準的なものでだいたい1キロ4千円ぐらいです。(卸し値です)
100円寿司の寿司1カンに約5g乗せると1カン20円ですね。
2カンで40円+シャリ代+海苔+キュウリや大葉=だいたい50円ぐらいで収まります。
お店としては苦しい原価なのでもう少し削れる所は削りますが、人工のイクラを使うメリットは一つもありません。引用元 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1227212177?query=%E5%9B%9E%E8%BB%A2%E5%AF%BF%E5%8F%B8%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%81%AF%E6%9C%AC%E7%89%A9
- 回転寿司で人口いくらを見たことはない
- 天然のいくらの卸値から考えても、人口いくらを使うメリットはない
と、おっしゃっています。
また、こんな声も
回転寿司のいくらは人口いくら!と自慢げに言って来る輩が居るのに驚いた。あんなもん高くて採算取れないぞ。
— KOJI (@KOJI_pokego) January 14, 2018
「人口いくらは高くて採算取れない」とのこと。
「回転寿司のいくらが安い→安い偽物の人口いくら使ってる」と思われがちですが、実際のところは偽物のいくらも決して安いわけではないので「偽物のいくらを使う意味やメリットがない→回転寿司のいくらは偽物ではない」といえるんですよ☆
イメージが良くない
偽物のいくらを使っていることで、回転寿司店のイメージが悪くなる可能性がある点も、回転寿司店が偽物のいくらを使わない理由となっています。
先程、偽物とされる人口いくらの原材料をご紹介しましたが、一番多く使われているのが植物油脂になり、その他も多くの食品添加物が使われていましたよね。
植物油脂や食品添加物は、体に悪い影響を与えるとして、できれば避けたい食品として知られています。
また、以前、大手回転寿司店で本物のいくらといいつつ、偽物の人工いくらを提供していたことがあり
少し前に、大手回転寿司チェーンで
イクラ→人工イクラ
マグロ→アカマンボウ
タイ→パンガシウスという代替魚が使われていた事が暴露され社会問題になった事があり、
業界として人工イクラに禁忌イメージがあるんだよな……嘘ついたのがいけないだけで、サーモンドロップスは悪くないんだよ……
— あき/あんね💉4回済み (@Hitsuji_ya_doll) November 13, 2022
社会問題となって、回転寿司業界として「人工いくらに禁忌のイメージ」ができたとのこと。
さらに、偽物のいくらは本物のいくらよりも味が劣ることからも、偽物のいくらは使われない傾向が強くなっているんですよ☆
とはいえ、偽物のいくらじゃないのか心配、よく行く回転寿司店のいくらが、本当に本物いくらなのかが気になる・・そんな方の為に、見分け方もご紹介させて頂きますと、、、
いくらの偽物と本物の見分け方
本物のいくらはお湯をかけると白くなる
偽物の人口のいくら、本物のいくらそれぞれの表面は
- 偽物のいくら:アルギン酸ナトリウムが主成分
- 本物のいくら:タンパク質が主成分
となっています。
その為、本物いくらにお湯をかけるとタンパク質の作用で、たちまち白く濁りますが、偽物のいくらは濁りません。
偽物のいくらは皮が硬い
偽物のいくらの皮は、人工的にゼラチンや油などを使って作られている為、本物のいくらよりも硬いのが特徴。
その為、お皿に落とすと跳ねることもあるんです。
本物の天然いくらも、冷水につけたり、産卵前など時期によっては硬いものもありますが、偽物のいくらは安定して常に硬い状態となっているんですよ。
本物のいくらは目玉が動かない
本物のいくらには、中に濃い赤い色の箇所があり、この赤色の箇所は「杯盤」という組織で、通称「目玉」と呼ばれています。
で、本物のいくらは、卵黄でこの目玉が固定されている為、転がしても動くことはありません。
一方、偽物のいくらはアルギン酸の中に、食用油を入れてこの目玉を再現している為、転がすと比重が軽い目玉部分が動き、上に上がってくるんです。
いくらを転がして
- 目玉が振動し動く→偽物のいくら
- 目玉が固定し動かない→本物のいくら
といえますよ(⑅•ᴗ•⑅)
回転寿司のいくらの正体は?鱒を使ってるの?
本物の天然のいくらが使われていることが多い、回転寿司のいくら。
では、なぜ本物のいくらなのに安いのか、回転寿司のいくらの正体は?というと
- 鮭ではなく鱒
- 醤油漬けのいくら
という可能性があります。
ひとつずつ見ていきましょう☆
鮭ではなく鱒
いくらというと「鮭の卵」というイメージが強いですが、回転寿司の場合、鮭よりも安価な鱒の卵が使われていることが多くあります。
例えば、くら寿司の原材料を見てみると、いくらは「ます(鱒)の卵」となっています。
かっぱ寿司の場合は、鮭のいくらと、鱒のいくら両方が使われているんです。
実は、いくらとはロシア語の「икра(イクラー)」からきた言葉で、これには「魚の卵全般」という意味を持ち、鮭の卵だけでなく鱒の卵や、とびっこ、かずのこなども全て「いくら」というんです。
なので、鱒のいくらを使っていても、偽装ではないのはもちろん、偽物というわけでもありません(「鮭のいくら」と謳っていたらNGですが)
で、先程ご紹介したいくらの値段は「鮭」のものになり、高いものだと
100gあたり780円→寿司1貫(5g)だと39円
になりますが、鱒を使うことで
100gあたり480円→寿司1貫(5g)だと24円
と、天然の本物いくらでありつつ、鮭よりも安くなります。
さらに、鱒は鮭と同じサケ科であることから、卵の大きさは鮭よりも小さめではあるものの、味はほぼ同じで、通常食べる分には「違いはわからない」と言われているんです。
このことから、回転寿司のいくらは「鮭」と特に表記がない場合は、「鱒」が使われている可能性があるんですよ*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭*
醤油漬けのいくら
ひと昔前のいくらは「食塩水」に浸けていたのに対し、現在のいくらは「醤油漬け」が主流となっています。
そう、いくらは昔と今とでは、製造方法が変わっていて、これにより、本物でありつつ回転寿司などでも提供しやすくなっているんです。
どいうことかといいますと、ひと昔前のいくらは「新鮮なうちに食塩水に10~15分程つける→一晩熟成させる」という方法で製造されていました。
この「新鮮なうちに」というのがポイントで、少しでも鮮度が悪かったり、冷凍されているものだと浸透圧で皮が破れてしまう為、とても製造成果が悪いことから、「貴重な食品=高級な食品」で値段も高くなっていたんです。
一方、現在のいくらの製造方法は「白醤油を基盤にした調味液につける」方法となっていて、この方法だと冷凍されたいくらでも、皮が破れることなく製造できるうえに、多少かたちが崩れているいくらであっても、調味液を吸うことで丸くきれいに仕上がるメリットもあります。
さらに、調味液につける為、鮭でも鱒でも同様に仕上がるという利点もあり、これまでよりも製造成果が良くなり、その結果、いくらの値段が安くなり、回転寿司店などで多く使われているというわけです。
製造方法が変わっても、本物のいくらが安いお値段で食べれるようになっているのは、やっぱりありがたいですよね◎
ちなみに「鱒を使った醤油漬けのいくら」は通販でも購入可能デス!
尾張まるはちの「いくらの醤油漬け 鱒卵 500g」になります。
通常、いくら丼というと1人前100g程使いますから、500gだと5人分のいくら丼が作れちゃう◎
冷凍で送ってくれるので、ゆっくり楽しめるところも嬉しいですよね。
- 甘みが強くて濃厚
- 皮が薄いので、皮が舌に残らない
という特徴がある美味しい&絶品いくらの味を、ご家族でたっぷりご賞味くださいね٩(๑> ₃ <)۶
回転寿司のいくらは値上げした?値段をチェック!
回転寿司の「はま寿司」は、2022年1月に「いくら価格変更のお知らせ」を発表し、いくらを100円から150円に値上げをしています。
理由は
- 漁獲高の減少
- 時勢柄による食材の高騰
などとのこと。
また、いくらだけではないものの、やはり値上げや価格の改定があり、スシローは2022年10月は10~30円の値上げしていて、くら寿司では、2022年10月に220円が165円になるものの、110円が115円に値上げとなっています。
各回転寿司店のいくらの値段は?といいますと
回転寿司店 | 値段 |
くら寿司 | 165円 |
スシロー | 180円 |
かっぱ寿司 | 187円 |
魚べい | 160円 |
はま寿司 | 150円 |
がってん寿司 | 450円 |
になりますよ☆
人工いくらは流通してる?
人工いくらは、現在は主に飲食店などの業務用として販売されていることが多く、スーパーなどの一般市場への流通は少なくなっています。
実際に、私が利用しているネットスーパー(イオン、ベルク、ヤオコー、イトーヨーカドー、西友)では、人工いくらの取り扱いはありませんでした。
ただ、通販であれば購入可能で
キューピーが販売している業務用人工いくら「サーモンドロップス」です。
先程ご紹介した通り、主成分は植物油脂、鮭の抽出液やサーモンオイルなどで作られた「いくら状」の食品。
お寿司以外にも、サラダや和え物などにたっぷり使えちゃう人工いくらになります。
人工いくらとはいえ、味は美味しいという声も多く
その昔、キューピーほしえぬのサーモンドロップスを食べたこともありますが、これは正真正銘の本物のイクラです。とても美味しかったです。 pic.twitter.com/lwjgFpScLI
— funnythingz (@funnythingz) February 21, 2023
「正真正銘の本物のいくら」とのことで「とても美味しかった」とのこと◎
こちらの方も
サーモンドロップスというシロモノ。
イクラっぽいけどイクラではない。
味はそっくりよ。 pic.twitter.com/LoNF55gn1b— アキマンさん (@akiman1001) February 7, 2023
「いくらっぽいけどいくらではない」ものの「味はそっくり」とのことですよ!
本物のいくらなどの魚卵系はコレステロールが高めですが、人口いくらはその心配がないところも◎。
気になる方は、ぜひ食べてみてくださいね(*ฅ́˘ฅ̀*)
人工いくらの作り方
材料
- アルギン酸ナトリウム
- 乳酸カルシウム
- 食用色素
- 水
作り方
- 水200CCの中に、アルギン酸ナトリウムを小さじ1杯入れて混ぜ、一晩冷蔵庫で寝かせる
- 1に食用色素を入れて色を付ける
- 水400CCに乳酸カルシウムを入れて混ぜる
- スポイトで2の着色したアルギン酸ナトリウムを、3の乳酸カルシウムの中に垂らす
すご~い、本当に「いくら」だぁ!笑
これを醤油漬けにすれば、普通にいくらとして食べれますよね◎
同じような知育菓子があるので、お子さんと作ってみてもいいかも↓
お手製のいくらで、楽しい「いくらパーティー」を開催しちゃいましょう٩꒰。•◡•。꒱۶
まとめ
回転寿司のいくらは偽物なのか、本物なのか、また回転寿司のいくらの正体などを見てきました。
<回転寿司のいくらは偽物?本物?>
回転寿司のいくらは、ほとんどが本物の天然のいくらで、偽物の人工のいくらではない
<回転寿司のいくらの正体は?>
回転寿司のいくらの正体は
- 鮭ではなく鱒
- 醤油漬けのいくら
という可能性が高い
回転寿司のいくらは、決して「偽物」ではないようなので安心しましたよね!
昔はいくらといえば高級なものだったけど、最近は、本物でありつつ、お手頃な値段で食べれることが増えてきたこともわかりました。
これからも、回転寿司のいくらを大いに堪能しちゃいましょう╰(*´︶`*)╯♡